平成25年度 第4回 光風荘運営推進会議 議事録
≪日 時≫ 平成25年11月20日(水)午後6時より
≪場 所≫ 高齢者グループホーム光風荘3階「えんがわ」
≪出席者≫ 委 員:家族会会長、地域包括支援センター職員、有識者…計4名
運 営 側:法人理事長、事務局長、施設長、介護職員…計4名
オブサーバー:高齢者支援課職員、在宅介護支援センター職員…計2名
≪議 題≫ 1.報告事項
(1) 入居者、職員の異動について
(2) 前回会議以降の活動状況について
2.行政からの情報提供
■挨拶
寒暖の差が激しく、体調を崩しやすい時期ですが、体調管理にお気を付けください。光風荘では今のところ体調を崩した方はいませんが、ちょっとしたことでコンディションを崩してしまうため、気を付けなければいけないと考えています。
本日は第4回目の運営推進会議です。色々と忌憚の無いご意見を頂戴して、光風荘の運営に反映していければと考えていますので、よろしくお願いします。
■会議概要
※ 文中の「委員」は運営推進委員、「運営」は運営側、「市等」は市職員等、「GH」はグループホーム、「特養」は特別養護老人ホームの略。
1.報告事項
(1)入居者、職員の異動について
・入居者、職員とも異動はなし。
・現在、入居申込者は10名。
(2)前回会議以降の活動状況について
・9月18日と20日に、武蔵野市の敬老福祉の会があり、両日とも2名ずつ入居者が参加した。今年の会は、入居者もよく知っている歌だったので、非常に喜んで大きな声で一緒に歌っていた。
・9月29日に、敬老会を行った。毎年9月に両フロアの入居者・家族が集まって開催している。今年は暑いぐらいの天気に恵まれ、屋上で開催できた。1部と2部に分け、第1部では、一人の入居者家族とその仲間によるマンドリンやバンジョーによる演奏と歌の出し物、行事担当職員に入居者も加わっての仮装寸劇を行った。第2部では、近所に出来たくら寿司でお寿司を買って皆で食べた。
・10月4日と8日に、秋の外出を行った。4日は1階が、入居者9名全員と職員6名で、神代植物公園へ出かけた。この日は非常に寒かったが、お弁当を買って行き、楽しんだ。帰り際に小雨が降り出したが、事故も無く帰れた。8日は2階が、入居者6名・職員5名と元職員のボランティア1名で、小金井公園の江戸建物園へ出かけた。こちらもお弁当を買って行き、建物園の中で食べた。当日参加できなかった2階の入居者3名は、別の日に外出した。
・10月14日、ぐっどういる境南祭りに入居者4名と職員4名が参加した。ハワイアンフラと津軽三味線の演奏を聴き、お茶を飲んできた。
・10月27日には、関前地区の防災訓練が行われる予定だったが、台風のため中止になった。
・11月4日、見学会を行った。見学者は8名で、入居希望者や関前町会の方がチラシを見て来られた。また、武蔵境のGH「だんらん武蔵境」の入居者と職員も来られ、午後からのゲームに参加した。
・11月7日に、法定の避難訓練と消防機器点検を行った。訓練には入居者も参加してもらった。
・11月10日に、関前コミセン祭りがあり、午後の音楽プログラムに参加した。
・11月16日、今年度2回目の家族会を開催した。今回は都合のつかない家族が多く、参加者は4名だった。内容は今年度上半期の活動報告等で、参加家族が少なかったこともあり、自己紹介などで家族同士が和気あいあいと話をし、交流できた。
【質疑応答・意見交換】
「委員」: 11月の見学会の際、GH「だんらん武蔵境」が来所したとのことだが、当日急に来たのか、事前に打ち合わせがあったのか。ゲームを一緒にしたとのことだが、交流の状況はどうか。
「運営」: 「だんらん武蔵境」が開設してから2年ほど経つが、今まで接点がなかった。光風荘職員の中に以前から交流を希望する意見もあり、事前に「だんらん武蔵境」の施設長に手紙を出し、見学会に誘ってみた。その返事は無かったが、当日に入居者5名と職員3名が来られた。
「委員」: 事前の手紙の中で、交流のきっかけとして伝え、その心づもりで来てもらったのか。
「運営」: そのように伝えていた。
「委員」: 交流の機会を持ったことで、職員同士で何かが芽生えたり、今後何らかの形で継続していけそうな手応えはあったか。
「運営」: 滞在時間も1時間程度だったので、職員同士で深く話すことは出来なかったが、この次は「だんらん武蔵境」への訪問を誘ってもらった。交流のきっかけになるかもしれない。
「委員」: 光風荘の入居者にとって、普段いない人・訪問者と一緒にゲームをするのは非日常的な過ごし方であるが、入居者に変化はあったか。
「運営」: ゲームの内容もあって、それほど意識していなかったように思う。逆に、「だんらん武蔵境」の入居者には、来所の意図が分からなかったと思うが、それでも不安そうではなかった。
「委員」: お互い非日常の刺激になったか。
「運営」: そうだと思う。
「委員」: GHの職員同士の交流には様々な形があるが、今回のような形は非常に珍しいと思う。入居者同士の交流もあまり聞いたことが無い。良い趣向だと思う。
「運営」: 普段は一つのGHの中での活動に限られるので、GH同士の交流機会が拡大していけば良い。
「委員」: 職員としては、どこかに集まって情報共有するより、実際に相手の現場で見聞きする方が学ぶことも多いと思う。その点でも今後が楽しみだ。
「委員」: 関前地区の防災訓練が台風で中止になったが、来年2月下旬に改めて開催しようと計画している。光風荘では、第五小学校の色々な設備を把握しているか。学校にはたいてい井戸があるようなので、第五小学校にもあれば活用出来るかもしれない。初動訓練が行われる際は、是非参加して確認してみると良い。
「運営」: 井戸水を飲んでいいと話していたか。
「委員」: 井戸水自体は、本来は飲める物だが、カルキを入れていないので、市としては飲んで良いとは言えないとのことであった。
「運営」: 境南地区で総合防災訓練があったときは、境南小学校の井戸水は飲まないようにとの指示があった。防災広場に設置されている貯水槽は、地震発生時に水道配管が遮断される仕組みになっており、その水を活用して欲しいとのことだった。元来は非常時に活用できるように学校の深井戸を整備してきたのだが。
2.行政からの情報提供
「市等」: 高齢者支援課から、9月を「認知症月間」として2か月間認知症の啓発を行ったので、その報告をする。第1週は、認知症を知るキャンペーンとして、市役所1階ロビーに相談コーナーやパネル展示を設けた。また、図書館と連携し、認知症関係の読みやすい書籍があることを紹介した。毎年行っている休日相談会を武蔵野プレイスで行った。武蔵野赤十字病院神経内科の鎌田先生による講演会も開催した。また、認知症サポーター養成講座を2回、市役所と武蔵野プレイスで実施した。街中で認知症を見かけた時に、どのように声をかけたら良いのか分からないという声も多かったため、その講座を実施している。吉祥寺本町地区、北町地区、南町地区と行ってきた。色々な世代に知ってもらいたいと思い、子どもにも参加してもらえるように学校と協力し、6名に参加してもらった。
「委員」: 参加した子どもの年齢はどれぐらいか。
「市等」: 小・中学生だが、中心は小学生だった。学校でのふれあい学習で認知症を取り上げる機会を作ろうという取り組みを進めているが、実際には難しい部分もあり、模索中である。認知症の中にはコンビニを利用する方も多く、そこでアルバイトをしている大学生にも知ってもらいたい。そのように、世代を広げていきたい。
「委員」: 判断力が低下する認知症を利用し、不自然な注文を受けて意図的に悪用する店も実際にある。
「委員」: 認知症サポーター養成講座では、銀行等の窓口での対応の仕方を取り上げることが多いが、コンビニ等、物を買いに人が集まる所に認知症への理解を広められれば力強いと思う。
「市等」: 銀行からは、行員向けの認知症サポーター養成講座の依頼がよく来る。
「委員」: 銀行でも、「本人からの依頼だから」という理由で、不自然なお金の引き落としを引き受けてしまうことが実際にある。それを家族が訴え出ても聞き入れられないこともある。本当に理解を広めて欲しいと思う。
「委員」: 商売の場合、周りの目もあり、このような場面にどう対応すればいいか困っている店員も多いと思う。一つひとつ、理解を深めていってほしい。
「運営」: よく「○○のお店」のような認知症を支えることをアピールするマークを貼り出すお店もある。そうすれば店員も不正が出来なくなる。
「委員」: GHとしては、閉鎖的な職員同士の交流・研修に関する悩みに対し、行政や地域の医療機関等に何か期待することがあるか。
「運営」: 東京都のGH連絡会等で他のGH職員と交流する機会があっても回数は少なく、近隣のGHで連絡会を行うにも市内にはGH自体が2か所しかなく、そのような話もあまり出来ない。行政に期待はしているが、まずは自分達で進めていくべきかもしれない。また、GHは、認知症はあっても身体的には元気な入居者が多いが、入居年数が長くなれば身体的な介護が必要な状況が出てくる。そんな方へのケアに慣れていなかったり、教わっていない職員も多いため、そういうことが学べる機会があれば良いと思う。
「委員」: 何かと協力し、研修の機会が出来れば、職員の質の向上に繋がる。武蔵野赤十字病院では、都民に対する研修コースを用意している。活用してもらえればと思う。
「委員」: 交代で勤務する職員にとって、研修の時間を作るのが難しいとは思うが、だからこそ計画的に研修の機会を作り、ステップアップを目指し、達成したことが分かる形にすると、自信に繋がる。逆に、何をしていれば身に付いたことになるのかが明確でないと自信にならない。
「委員」: 障害者福祉課のメンタル面に注目した研修等、高齢者分野の従事者は遠方まで行かなければ学べないような研修が行われることもある。地域の社会資源の資質向上にも繋がる。
「運営」: 以前、高齢者支援課で、GHと小規模多機能施設の公募をしていたが、進展はあったか。
「市等」: 応募は無かった。
「委員」: 現在入居申込者が10名と、普段より多いようだが。
「運営」: 今年度は入居者の異動が少ないため、待機者が増えている。